時の記念日に
9 June 2023 | 10:05 pm
ア-カイブ記事 公開 : 2015年6月10日 先週の金曜日、英会話クラスの際に、講師のジョンさんから懐中時計の検査を、依頼されました。 この懐中時計は、お祖父さんからジョンさんに贈られた物で、ケースの裏側に彼のフルネ-ムが 刻まれています。 「高級な懐中時計ではない事は、分かっています。 しかし、お祖父さんに贈ってもらった私にとって宝物です。 出来れば動くようにしておきたいのです。」と、検査(修理)を託されました。 家に戻り調べてみますと、ケースは真鍮ベース+ニッケルメッキ・機械は目覚時計に使われるピン レバ-脱進機・文字盤には WESTCLOCK SCOTTY とプリントされていました。 手持ちの本に、WESTCLOCK 社は米国ジョ-ジア州アテネで、1906年に廉価懐中時計の量産を始め、1920年には日産15,000個製造していたと、記録されています。 翌日に機械を調べると、長年手入れされず油切れの状態から、歯車の軸を受ける地板に減りが 見られました。 取りあえず分解掃除をし、元通りに組み立て注油すると動き出しましたが、長く動き 続きませんでした。 また分解し、軸受け穴の減った地板を全て補修して、調整後に組立て注油すると、前より力強く動く ようになり止まらなくなりました。 これから、毎日動かし様子見をしなが時間調整を行い、ベストの 状態でジョンさんに返し、彼の喜ぶ顔を見たいと思っています。 ジョンさんの依頼から、時計記念日 の週に、久しぶりに時計修理の時間を持てました。 この時計修理をしながら、かっては 時計修理という一つの職業 があり、私も技術者として働いて いたのが、クォ-ツ時計の出現 で修理の仕事が無くなり、転職した体験を思い出していました。 技術の進歩が速い今の時代では、今まであった職業が消える のが、想像以上に起きるのではと、 考えたりもしました。 例えば、今求められている英語などの外国語の習得には、高性能の携帯同時通訳機が開発され、母国語以外の言葉を習う無駄な時間が省けるようになると、予見する私です。 (ジョンさんの仕事が、無くなる話ですが…。) 〈 機械の分解 〉 〈 修理後の機械(ム-ブメント) 〉 〈 ジョンさんの懐中時計、直径 5センチ 〉
古時計ご紹介 その9
3 April 2023 | 2:10 am
今回で、9回目の古時計ご紹介となりました。 未紹介の古時計達の中から、どれをご紹介するか?迷いながら、選びました。 1.GE 社 (米) インタ-バル タイマ- 高さ14センチ 発明王エジソンが設立の電気照明会社をベースに、1892年に誕生のゼネラル(G)エレトリック(E)社は、今では世界最大のコングロマリットです。 昔のGE社がこのタイマ-時計を製造しており、当時は時計製造がハイテク産業だったことを語っているものです。 文字盤のGEマ-クに気付き、買い求めました。 2.ROCKFORD 社(米) 懐中時計 金張りケ-ス 直径50ミリ ロックフォ-ド社は、イリノイ州で1873~1915年の間、懐中時計の製造を行っています。 この写真の時計は1910年に製造された、21石入りの美麗なム-ブメントです。 裏蓋ケ-スには、アールデコの美しいデザインが彫られています。 3.ELGIN 社(米) 八角蝶番ケ-ス懐中時計 横幅 45ミリ 1920年製造の17石ム-ブメントは、14金 八角形 ケ-スにぴったりです。 薄型で、持ち歩くには手頃のサイズです。 4.SCHATZ 社(独) ウエストミンスタ-置き時計 高さ 30センチ ウエストミンスタ-のチャイムが鳴る置き時計ですが、レバ-の操作により、3曲を奏でられます。 その為、曲を奏でる音色棒とそれらを打つハンマ-は8組となっています。(通常は4組) ウエストミンスタ-のチャイムが鳴るこの置き時計は、15分毎に曲を奏でますので、普段は動かさないようにしています。
古時計ご紹介 その8
5 March 2023 | 1:25 pm
今回のご紹介は、クォ-ツ ム-ブメント の古時計です。 私の収集対象は機械式古時計ですが、クォ-ツ時計も幾つか家にありました。 1.SWISS ARMY 提げ時計 直径46ミリ
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